【Adobe】Adobe CC(Creative Cloud)のススメ
「デザインしたい」「写真撮影したい」「動画を作りたい」など、考えたことのある方はAdobeの製品を考えられたことがありますよね?
私が初めてAdobeに出会ったのは、Photoshop8.0でした。
現在もさらに大幅進化して、Adobe CCとしてクリエイティブワークの世界でトップクラスのツールを提供しています。
Adobe CCとは
Adobe Creative Cloudの略称で、Adobeが提供しているアプリケーションやサービスの全体を包括した名称です。
以前のCSバージョンのような買い切りのパッケージ製品ではなく、サブスクリプション型のサービスとして、すべてのアプリケーションを利用できる「コンプリートプラン」と、単体でアプリケーションを利用できる「単体プラン」を提供しています。
アプリケーション
Adobe Creative Cloud(CC)では、それぞれのクリエイティブワークに適したアプリケーションをたくさんリリースしています。
写真向け
グラフィックデザイン向け
動画編集向け
サービス
Adobe Stock
画像、オーディオ、デザイン、モーショングラフィックテンプレート、3Dアセットなど、ハイクオリティな素材を選んで利用することができます。
※別途サブスクリプション登録が必要
Adobe Fonts
日本語フォントを含む20,000以上のフォントを無料で利用可能です。
共同作業
アプリケーション毎に、クラウドドキュメントとしてリアルタイムに共同作業できたり、レビューを付けることも可能です。
クラウドストレージ
CCコンプリートプランに加入すると、最初から100GBのクラウドストレージが利用可能です。
XDなどは、クラウドストレージに保存してユーザーに共有することで、共同作業が可能です。
コミュニティ
コミュニティ「Behance」で自分の作品を発表してみたり、「Adobe Portfolio」で自分のポートフォリオサイトとして公開することができます。
モバイルに特化したアプリもあります
デスクトップアプリケーション以外にも、iPadやiPhoneなどでも利用できるアプリケーションがあります。
特にiPadでは、確認のための共有や管理以外に、クリエイティブツールとして利用できるアプリケーションが複数リリースされています。
プラン・料金
個人
Creative Cloudコンプリートプラン
6,248 円/月 (税込)
フォトプラン
1,078円/月(税込)
単体プラン
1,078円/月(税込)〜
法人
Creative Cloud法人版
法人版、エンタープライズ版の2種類があります。
個人版との主な違いは、お支払い方法やサポート体制、クラウドストレージ(法人は1TB〜)などです。
従業員がいて、複数人でAdobeを使う必要のある方は、法人プランをオススメします。
価格は、アカウント数などによって都度見積もりのようなので、気になる方は一度見積もりを取ってみてください。
学生・教職員
Creative Cloudコンプリートプラン
2,178円/月(税込)
現在学生の方は、こちらのプラン一択です!
私が学生の頃にも、アカデミック版?だったかな。名前を忘れましたが、同じように学生・教職員に向けたパッケージがありました。そちらを利用してPhotoshopなどを購入しました。
だって、半額以下ですべてのアプリを使い放題できるんですからね!
※もう一つ教育機関向けプランもありますが、こちらは非常にニッチなものなのでここで説明は割愛します。
こんな方におすすめ
写真を補正したい
フォトグラファーや、商業カメラマン、コスプレ撮影など、写真を取って補正や管理をしたい方には「フォトプラン」という専用のプランが用意されています。
Photoshopは、写真のレタッチや、カラー補正など、詳細に写真を補正することを得意としています。
最近導入されたAI「Adobe sensei」を活用した自動補正機能がすごいです。
くもり空を青空に置き換えたり、背景に写ってしまった人物を簡単に消してしまうなど、簡単にできてしまいます。
もう一つのLightroomは、ミラーレス一眼やデジタル一眼などで撮影したRAW画像を一括で管理や補正を行えるアプリケーションです。
一回の撮影で、同じ設定で撮影した画像を同じトーンで明るくしたい場合など、Photoshopで画像を一つ一つ編集するのは手間ですが、Lightroomなら一括で同じ変更を複数枚の画像にかけられます。
最近は高度な編集をLightroomで可能なので、Lightroomだけで編集まで完結して現像できます。
また、評価機能や整理ツールなども揃っているので、画像を管理するのに適しています。
何気にLightroomは本当に重宝しています。
チラシなどのグラフィックデザインをしたい
チラシやフライヤーなど、グラフィックデザインにはいわずもがなIllustrator、Photoshopの組合せをオススメします。
Illustratorは、ペンツールを利用してイラストやパーツを制作し、ページ全体をレイアウトするのに適しています。
Photoshopは、写真のレタッチや、カラー変更、合成を得意とします。
Photoshopだけで、紙面デザインを完結することはできますが、私の使い方としては、画像素材などを調理するのがPhotoshopで、紙面のデザインを組み上げるのがIllustratorというイメージです。
カタログや、リーフレットなど複数枚の紙面デザインを行う場合は、InDesignがオススメです。
データ処理も早く、効率的に複数ページのデザインを展開する機能が揃っています。
イラストを書きたい
デジタルでイラストを描いてみたい方には、モバイルアプリをオススメします。
Illustrator、Adobe Fresco を iPad + Apple Pencil で使用すると紙に描いているような体験ができます。
私は、iPadでの手描きアプリケーションが別会社のProcreateをメインに使用していますが、イラストをベクターデータで起こす必要がある場合は、iPad版 Illustratorを使用しています。
本物の絵画のテイストを求めたい方には、Adobe Frescoをオススメします。
私がそこまで絵を描ける訳ではないのですが、試してみると油絵の質感などそういった使用する画材道具のテクスチャというか素材感が非常にリアルに表現できます。
iPadでは、描き心地も非常にストレスなく描けるので、本当にオススメです。
Webデザインを作りたい
以前は、WebデザインはIllustratorか、Photoshopでデザインを組み上げていっていました。
しかし、現在では「XD」です。
Web制作現場では、シェア100%のツールというものはありません。
XD以外にFigmaなど業界の中で、ツールは様々使用している現場がありますので、それに合わせた対応は必要です。
しかし、十分にXDは現在の制作現場でも使用されているツールです。
動作が早く、共同作業もでき、基本機能の理解はその他のAdobe製品を使用したことがある方でしたら、習得は早いです。
あくまでも基本機能です。使いこなすには、きっちり深みのあるツールです。
なお、気をつけていただきたいのはXDは「プロトタイプ作成ツール」という定義のものです。
細かなイラストパーツはIllustrator、写真の補正はPhotoshopなど、専用のアプリで仕上げる必要があります。
WebデザインはXDだけで完結するわけではありませんので気をつけてください。
ただ、XDはワイヤーフレームからデザインカンプまで、Web制作やアプリ開発などのベースとなりうるアプリケーションです。
動画を編集したい
動画に関連するアプリケーションは、大きく2つあります。
主にタイムラインで動画の全体の流れを構築するPremiere Proと、エフェクトやモーションを利用して素材を作るAfter Effectsです。(だいぶざっくりした説明ですが。。)
YoutubeやCMなど一つのストーリーを構成していくのは、タイムラインと呼ばれる時間軸の中で動画を組み上げていく必要があります。そういった作業は、Premiere Proが得意です。
After Effectsは、ロゴが変化するようなアニメーションなどの、比較的時間の短いモーションを組み上げるのが得意です。
撮影した動画とAfter Effectsで制作したモーションをPremiere Proで組み上げて1本の動画を制作するイメージです。
簡単なモーションはPremiere Proでも可能なので、まずはPremiere Proの仕組みを勉強されるのがオススメです。
まとめ
クリエイティブツールといっても範囲が非常に広いですよね。
自分のやりたいことから逆算して、必要なツールを整理してプランを検討してみてください。
実際は、結構アプリケーションを横断して使用する作業も多いので、コンプリートプランが一番オススメです。
すべてのアプリケーションを使用できる状態がコストパフォーマンスも良くなり、新しいことにも挑戦しやすい環境です!
ぜひ、Adobe CCを導入して楽しいクリエイティブワークを始めましょう!